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みなさん、HHKBというキーボードをご存知でしょうか?
世の中のキーボードマニアや、ガジェットオタクの方々がキーボードを語る上では必ずと言っていい程、名前が挙がるこのキーボード。
よくYoutubeでも商品紹介をしている方が多くいたります。
私も一時、キーボード沼にハマりかけて散々と散財をして色んなキーボードに手を伸ばしてきましたが、HHKBは存在は知っていたもののなかなか手を伸ばす勇気を持つことができないキーボードでした。(理由は後述)
そんな私もちょうど1年ほど前に勇気を振り絞ってHHKBを購入し、約1年間毎日使用をしております。
HHKBの評価はどこを覗いても高評価のものが多いですが、実際使ってみてどうなのかを忖度なしでレビューしていきたいと思います!
そもそもHHKBとはどんなキーボードか?
まずは簡単な商品概要から。
HHKBは、日本メーカーである株式会社PFU Limited(旧称:プリンストン・フジコンピューター株式会社)が製造しているPC向けのキーボードのシリーズとなります。
現在発売されている商品は以下となります。
- Professional
- HYBRID Type-S ※私が使用しているのはこちら。レビューもこちらとなります。
- HYBRID
- Classic
- Studio
HHKBって何かの略称?と思われた方は鋭いです。
これは”Happy Hacking Keyboard”の頭文字をとったもので、日本のコンピューターのパイオニアといえる計算機科学者であり、東大名誉教授の和田英一さんという方が「マイキーボードを作りたい」と考えたことがHHKBの発端だったようです。
和田英一教授のことを知らない方でも、とりあえず日本の有名なすごい教授と、日本のすごいメーカーが一緒になって開発された”なんだかすごいキーボード”と思っていただければと思います。
HHKBの仕様や特徴の詳細をもっと知りたいという方は、PFUの公式サイトを参照されるのがよいかと思います。
HHKBシリーズは、1996年に初めて発売され、その独自のデザインと高品質な打鍵感で知られています。
特に”打鍵感”は、多くのレビュワーから高評価を得ており、「一度使ったら他のキーボードには戻れない!」とか、「用がなくても無意識にキーボードを触りたくなる!」といったようなコメントを至るところで目にします。
そのあたりも本当か?大袈裟じゃない?と思われる方がいても全く不思議ではないです。
まさに私がその一人であり激しい疑いを持っていたのは事実です。
そんな疑い深かった私が実際にHHKBを使って、それらのレビューコメントに賛同できたのか、それとも真っ向から否定するのか、是非私の忖度なしレビューをご覧ください!
私が購入したHHKB 〜Professional HYBRID Type-S〜
私が選んだのは、英語配列・刻印あり・墨となります!
ちなみにType-SのSはSilentのことで、要はタイピング時のカタカタ音を抑えた静音モデルということです!
価格:36850円 |
ざっくりと主なスペックは以下です。
- 静電容量無接点方式
- 高速タイピング性
- 静寂性
- 持ち運べるコンパクトサイズ
- 重さは540g ※英語配列の場合
- 電源は単3形乾電池×2本、もしくはUSBコネクターからの給電 ※充電機能はなし
- mac、Windows両対応
- ショートカット操作に適した合理的なキー配列
- Bluetooth接続(最大同時4台まで)とUSB接続(Type-Cコネクター)に対応
- 専用ツールによるキーマップ変更機能
ぶっちゃけどうなの?忖度なしレビュー
約1年間使用してきた総合評価としては・・・
”悪くはないけど、めちゃくちゃ良いって程でもない”
が私の正直な感想です。
少しばかり歯切れの悪い結果ではありますが、なぜそう思ったのかいくつかポイントを絞って細かく解説していきたいと思います。
打鍵感
まずHHKBの代名詞といっても過言ではない打鍵感から。
多くの愛用者から最高!と評される打鍵感ですが、正直私はそこまでの感動を得ることはできませんでした。 ※あくまで私の感想です。
実際のところ心地よい感覚を得られることは間違いないのですが、購入して初めて触った時の感想は、言う程か??というものでした。
私はHHKBを購入する決断をするまでに、Youtubeにて多くの方のレビューを参考に見てきたのですが、ほとんどの方が打鍵感について絶賛をしており、それに対する期待値がかなり膨らんでいたが故にハードルを上げ過ぎていたことも要因としてあるかもしれないです。
そんな中でウキウキで購入して実際に触った時は、自分の中で高くなり過ぎたハードルには到底届かず、初期不良を疑った程でありました。笑
とは言っても、打鍵感が悪いというものでは決してなく、良いことには間違いないです!特に実際に長い文章やプログラミングのコードを書く際など連続して多くのタイピングをする際には、音や手に伝わる感覚から心地良いなと感じることは1年経った今でも日々感じることは多いです。
ただし私と同じように事前に仕入れた情報から期待値が大きく膨らみすぎて無駄にハードルを上げてしまう方は少なくないとは思いますので、打鍵感を重視して購入を検討されている方は、一度実機を触ってみるのが良いかと思います。
※製品公式サイト内に、「タッチ&トライスポット」が紹介されてますので参考にしてみてください。家電量販店での取り扱いがないのが残念ですが・・
静音性
私の使用しているType-Sは静音モデルなので、静音性に関しては十分であり、満足のいくものとなっておりました!
リモートワーク中心の方からすると、あまりタイピングの音を気にする機会は少ないかもしれないですが、オフィスワークの方は周りへの配慮として気にされる方は多いかと思います。
たまにいますよね・・めちゃくちゃタイピング音うるさい人。特にEnterキーをここぞとばかりにドヤ顔で弾く人・・ああはなるまいと思って結構タイピング音気にしちゃいますよね。
私はリモートとオフィスワークのハイブリッド勤務としていますが、HHKBは基本常に持ち歩いてオフィスでもしっかり愛用しています。
タイピング音は、今のところ周りの方からうるさいと言われたことはないです。一応気にして聞いたこともありますが、全く気にならないよと言ってもらえてます。(本当かどうかは置いておいて)
しかし、静音モデルだからといってたくさんタイピングすれば当然静かではないので、ある程度の配慮は必要です!
ただしいわゆるカチャカチャ、カチカチと高い音で響くようなうるさい音ではなく、力強くタイピングして少し音の存在感が強くなったとしても、HHKBの打鍵音は重厚感のあるカタカタ音でありますので、ストレスになるような音では、むしろ耳に心地よい音と感じる方は多いかと思ってます。
デザイン性
HHKBは無駄を省いたとてもシンプルなデザインになっているため、見た目はとにかくスタイリッシュでかっこいい!というのが初見での感想であり、見慣れた今でもかっこいいなと感じるためデザイン性はとても高く評価できるものになっていると思います!
私が選んだ墨のカラーも高級感のある黒の雰囲気でとても気に入ってます!
ただこれも当然個人差はありますけどね・・黒が好きでシンプルなデザインが好きな方にはおすすめです!
ただし、一個だけ不満があります・・
それは、キーに印字されている文字が薄いのと、キーの材質の問題か光をすごく反射するという点です。これにより何が起こるかというと、デスクライトを反射してキーの印字が全く見えないです。笑
これはもしかしたら白、もしくは雪のカラーでは起こらない墨カラーのみの特徴?かもしれないですが、実際に私の目線から見えるHHKBの様子がこちらです。
キーの印字見えなくないですか?笑
HHKBには上級者向けの無刻印モデルというものもあるのですが、無刻印でなくても部屋のライト次第では無刻印化されます笑
ちなみにライトを消せば、ちゃんと見えます。
ある程度ブラインドタッチに長けている方なら問題ないと思いますが、HHKBを使用するようになってからログイン時のPWをミスることが増えたような気はします・・
おしゃれを貫くには何かしら犠牲が伴うのはファッションにおいても通じると思いますので、おしゃれなデザインとトレードオフできる方は是非一緒にがんばっていきましょう。
特殊なキー配列
HHKBのキー配列は少し特殊になっています。
実際に、この特殊なキー配列が慣れないということでマイナス評価を下しているレビュワーさんも一定いるかと思いますが、私は全然気になりませんでした。
例えば、HHKBには上下左右の矢印キーが存在しないので、矢印を使用したい時は「Fn」キーを押しながら矢印がサブとして割り当てられたキーを押すことになります。
これが面倒くさい、慣れないとよく目にするのですが、慣れてしまえばなんともないことです。
確かに慣れるまでは少し手間取りますが、毎日使っていれば1週間もあれば何の違和感も持たずに自然と使用できるようになっているかと思います。
そして他にも特殊な点としては、記号類の配置場所が一般的なキーボードとは少し異なる点でしょうか。
具体は紹介しませんが、これも矢印と同じで1週間もあれば何の違和感もなく使用できるようになります。
むしろ、PythonやSQLで日常的に大量のクエリやコードを書く私からすると、HHKBの記号配列は非常に優れていると感じます!
HHKBはよく打鍵感の良さから、他のキーボードには戻れないなどとよく言われますが、私はどちらかというと打鍵感よりもこのキー配列がマッチしすぎて他のキーボードには戻れない!って感じです。
価格
最後は価格について触れたいと思います。
購入を検討されている方が迷う最大の要因はHHKBの価格にあると言っても過言ではないと思います。私は完全にそうで、購入決心するまでにかなりの時間を費やしたと思います。
実際の購入価格はこちら。
- Professional
- HYBRID Type-S:36,850円(税込)
- HYBRID:31,900円(税込)
- Classic:26,950円(税込)
- Studio:44,000円(税込)
まぁ普通に高いですよね。
人気のHYBRID Type-Sモデルでも約40,000円近くする高額なお買い物となるので、そんな簡単に即決はできないですよね。。
特にキーボードにそこまでこだわりの強くない人からしたら、ありえないというレベルの値段かとは思います。
なので価格面はシンプルにおすすめする上ではマイナス要素になることは間違いないかなと思ってます。
ただし物は考えようで、キーボードはほぼ毎日使用するものですので、私は以下の考え方で無理やり自分を納得させて購入を決断しました。笑
<Professional HYBRID Type-S:36,850円(税込)を購入する場合>
メインで使用するのは仕事だから1ヶ月に最低20日は使用する。そして購入するからには最低でも3年間は使うだろう・・
└36,850円(税込) ÷ (20日 × 36ヶ月) = 51円(税込)/日
1日約50円ならいいか!
と、なりました笑
まぁ、そもそも価格以上のHHKBの価値を事前に確信している方からすればこんなこと考える必要はないですが、少しでも価格面で悩んでいる方がいれば参考にしてみてください!
少なくとも1日50円以上の価値は感じるはずです!笑
まとめ
私の率直な感想としては、おすすめできる良い点もあればそうでない点も兼ね備えたまさに
”悪くはないけど、めちゃくちゃ良いって程でもない”
という評価を下している訳ですが、
本当にあらゆる点において人を選ぶキーボードだなと改めて感じます。
世の中にあるHHKBのレビューはとにかく絶賛しているものばかりで、どれももちろん嘘ではないけどあまりマイナス点をちゃんと伝えたものは少ないなと感じたので、今回はそういった点も出し切る覚悟でレビューをまとめてみました。
とは言え、あんま沢山は出てこなかった・・笑 ということはやっぱりHHKBは素晴らしいキーボードなのだと思います。
ただし高価なお買い物になると思いますので、購入の際は是非こちらのレビューを少しでも参考にしていただけますと幸いです。
購入を決断できた方はこちらからどうぞ
価格:36850円 |
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